第一回「明代家具(明中期〜清乾隆年)」
| ※ | この中国骨董家具講座は、2002年秋に上海文化班による講座内容を編集まとめたものです。 | ||
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| Point: | |
| 蘇式家具※1が中心、外国との貿易が始まり、東南アジアの木材を使用 文人がデザイン | |
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1蘇式家具は純粋な中国式風格、ライン、造型を重視、構造が合理的で簡潔、洗礼された古風な素朴さがある。 |
| 歴史的背景による区別 | |
| 1. 15〜17世紀:正式な意味での明代生産の家具・・・明代家具 | |
| 2. 17〜18世紀:康煕雍正時期生産の家具・・・・・・・・明式家具 | |
| この二時期の家具を合わせて明式家具と呼ぶ、明朝時期家具の全盛期 | |
| 歴史的背景 | |
| 1. 大規模な対外貿易の開始 | |
当時の航海家・鄭和が海を7回渡り貿易を行った。鄭和は、宦官で皇帝の子孫。東南アジア一帯で貿易を行った。彼は、中国の絹、香料を輸出し高級木材を輸入した。船隊は大きく、一度に100艘以上だった事もあった。毎回大量の木材を持ち帰り、その全ては良質な硬質木材:紫檀木、花梨木で、木目が美しい、これら木材の輸入が中国明式家具の発展の条件となった。 | |
| 2. 科学技術の発達 | |
冶金技術の発達により、かんな等の木工具が発達した。先進的な工具が優良な家具製作を促した。 | |
| 3. 江南地区に多くの庭園式邸宅が作られる(安徽、江蘇等の長江南地区) | |
当時の記載によれば、江蘇一帯には270を超える庭園式邸宅が存在していた。これら邸宅の持ち主は官僚、商売で財産を蓄えた人々で、大量の木材を使用して邸宅が造られ、高級な家具を必要とした。 | |
| 4. 文人が家具製作に参与 | |
| 文人の参与によって、文化的な価値が生まれた。 | |
| 5. 明代永楽年間に皇宮が江南から北方に移動 | |
皇宮は北方に移動したが、家具は南方で造り続けられた。江南地域は、中国でも最も裕福な地方だったので、玉器、竹、刺繍等の工芸が高級家具製作にも活かされた。そして、鄭和は輸入した木材を大倉一帯に保管したので、それも江南・江蘇一帯(揚州、蘇州、松江を含む)で高級家具の造られる条件になった。これらは、江蘇一帯で造られた家具なので蘇式家具と呼ばれる。これら家具は、運河を使って大量に北京の皇宮に運ばれた。その他、多くの家具が江南一帯に伝わった。 | |
| 工芸的特色(明式家具の特徴) | |
| 1. 明代に入り、木目の美しさを重視するようになった | |
当時の家具製作方法:磨いて、蝋を塗る(硬木に使用される方法、軟木には使われない。)明代以前の家具は、材料は軟木で漆が施されていた。これを修漆と呼ぶ。 | |
| 2. 比率が合理的で簡潔 | |
線の美しさを重要視するので、構造が安定している。当時は既に工芸技術が進んでいて、釘を使用しない組木の技術が使われた。それぞれの家具により、100以上の組木の技法があった。16世紀、中国の組み木技術は国際的にもレベルが高く、当時の英国皇室で中国の組み木技術を使って造られた家具は、ヨーロッパで大きな話題を呼んだ。この技術で造られた家具は、堅牢で耐久性が高い。 | |
| 3. 明式家具は種類が揃い、一対の家具が造られ始めた | |
明代家具から使用目的に合わせた家具が造られるようになった。4種類に分けられる:客間家具、寝室家具、書斎家具、閨房家具日本の象嵌細工の方法を学び、明式以降、象嵌工芸が家具にも使用された。 | |
| 4. デザインが明快で、造型が大らか | |
例えば、椅子の曲線を持つ手の部分も一塊の大きな木材が使用されているので、曲線が滑らか | |
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2002"秋 KONOK | |
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第五回「中国骨董家具鑑定」
| ※ | この中国骨董家具講座は、2002年秋に上海文化班による講座内容を編集まとめたものです。 |
| 1. 木材・・・二大分類(一つは中国原産、もう一つは輸入木材) | |
歴史上、優良な木材は全て輸入品だった。当時、中国の国力は強大だったので、東南アジアの木材を買い尽くしてしまい、東南アジアでの木材種の絶滅を引き起こした。これら優良な木材は、明清家具に使用されている。 |
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| 第一種:紫檀・・・現在既に絶種 | |
現在の紫檀はアフリカから輸入されている。アフリカは雨が多く、太陽光線も充分な為、以前の紫檀とは違う。紫檀は元来、大木の下で育ち、樹種も少なく、成長しにくい。その為、以前は大きな木材はなく、小さなものだけだった。しかし、現在の紫檀は大木で、面板を造る事も出来、希少価値が無くなった。以前の最高は紫色のもの、紫が更に黒い色を発していた。鋸で切り、その切り口を綿で擦ると綿が紫色になった。この為、紫檀と呼ばれる。 新紫檀は紅木の二倍の値段。ただし骨董家具店によっては、紫檀の概念を理解していない場合があり、紅木の十倍の価格で紫檀を販売している場合もある。 |
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| 第二種:黄花梨・・・花梨木の一種 | |
産地は海南。黄花梨を購入の場合、新旧の区別を覚えておく必要がある。古い黄花梨は生長期間が長く、木目が詰っていればいるほど良い。 |
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| これらは最も貴重な木材。家具に使われる珍品はこの二種。高価で、100万元以上の物もあり、模造品も多い。 この二種の他には、紅木、楠木があり、これらも比較的貴重な木材。 |
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| 2. 形・・・造形の違いで、どの時代の家具かを鑑定、明"方"線を重視、清"園"彫刻多 | |
明代の家具は構造と造形に重点が置かれている。上部が小さく、下部が大きく造られ、台形をしていて安定性がある。その他、束腰のあるものとないものとがある。 |
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| 3. 外観・・・表面の風化で新旧を見分ける、特殊工芸"包漿"技術 | |
造形の他にも、外観を理解する必要がある。家具は使用している間に傷がついたり、風化が起こる。"包漿"は、家具鑑定の本質。本物の骨董家具は表面を触ったとき、温かい感触で、偽物は粘りつくような感触がある。その他、彫刻からも新旧の区別を見分ける事ができる。昔は手仕事で家具を磨いていたが、今は機械で磨く、その為、細かい所に磨き残しがある。 |
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| 4. 工芸・・・明:影木家具、装飾が少なく、造形が合理的 | |
清:象眼、彫刻を重視、大理石工芸の鑑定は主に外面の装飾、象眼、棚の内側、比率、形式から行なう。見えない所を調べる必要もあり、最後に家具の完全性も重要。 必要な修理は行なわなければならないが、修理に用いる技術に注意が必要。元あった形に修理しなければならない。伝統に近い技術で修理しなければならず、現代的な技術では、修理をしてかえって家具を損ねてしまう場合がある。 現代の家は空調の為湿度が低く、家具の手入れにも注意が必要。 家具の中に水を入れた小さな杯を置き、湿度を加える必要がある。家具は、直射日光の当たる場所に置いてはいけない。拭く場合は必ず乾いた布を使い、濡れた布を使ってはいけない。この他、ワックスで家具を保護する必要がある。家具を移動する場合、引きずらないように注意して運ぶ。 |
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第二回「清代家具(清代〜1920年)」
| ※ | この中国骨董家具講座は、2002年秋に上海文化班による講座内容を編集まとめたものです。 | |
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| Point: | |
| 広式家具が中心、西洋文化との融合、工芸技術の革新 | |
| 歴史的背景 | |
| 1. 中国の対外開放都市・広州 | |
明代末から、西洋の伝道師が宗教、文化(彫刻、絵画、等)を携えて、広州から中国に入国。この為、広州の工芸品(景泰藍、象牙彫刻、鼻煙壺、等)はヨーロッパの影響を受けた。家具も例外ではなく、ルネッサンスの影響を受けた。 |
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| 工芸的特色(明式家具の特徴) | |
| 1. 彫刻技術が家具製作に用いられるようになる | |
彫刻技術の4種類a. 線刻;刀で直接、線を彫りこむ b. 浮彫;浅い、中、深い、の3種類がある c. 透彫;直接、透かし彫りを彫りこむ d. 圓彫;立体彫り |
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明代は透彫と浮彫が中心、浮彫も掘り込みが浅かった。広式家具は、その大部分が透彫と圓彫で、掘り込みも中、深いものが殆どだった。家具によっては、表面の80%に彫刻が施されているものもある。木材はもともと細かったが、彫刻を施す為に大きな木材が使用されるようになった。こうして、明式家具の合理性、簡潔性が家具のデザインに適さなくなった。清代家具は豪華ではあるが、重たく鈍いものに変わった。 |
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清朝に入り、家具製作工芸も影響を受けたが、その技術は明朝には及ばない。清朝期に使用の主な木材は紫檀木で、これを使い切ってしまってからは紅木が使用された。広州は対外開放された港だったので、十分な木材があり、これらを惜しみなく使用し、どんどんと大きな家具が造られるようになった。この他、中国の広東、広西、雲南、等の南方は良質な硬木の産地でもあったため、豪華さを追求する点から、彫刻以外にも象嵌技術が重視された。象嵌には、大理石、貝、景泰藍、磁器、等が使われた。この他にも、美しい木目を持つ?木(影木とも書く。木材の種類ではなく、木の瘤の部分。)も使われた。象嵌の外にも、漆が塗られ、その上に金で絵が描かれたものもでた。これには二種類あり、黒漆描金と紅漆描金。立派で堂々とした家具の製作の為、特に北方では、木材の良し悪しよりも装飾工芸が重視された。 |
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| 家具の装飾に銅の蝶番、取手、等が使われた。 | |
| *京式家具(蘇広式家具が基礎、皇室の為に製作され、以後民間に流失) | |
京式家具は蘇広式家具の基礎の上に発展した。明代、家具はそれぞれの地方から献上されていたが、清朝に入り皇帝が特に家具製作を重視したことから、皇宮に蘇広式家具の技術者が集められ家具製作部門が設置された。時には、皇帝自らデザインを行い色々な要求を出した。このような京式家具は、他の北方家具とは違い大型で豪華な宮廷家具。大部分は紫檀木が使用され、広式ほど多くはないが、蘇式家具よりは多く彫刻が施されている。 |
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| *山西(晋式)家具 | |
山西の晋式家具は明式家具の風格を持つ。しかし、工芸技術は清朝乾隆時代のもの。山西は中国内地の為、紫檀木が使われることはなく、核桃木と呼ばれる木材が使用された。これは、木質が硬く、木目が美しい(山西生産の核桃木)。この外にも楡木が使用された。交通が不便で、孤立している為、多くの家具が現存している。現在上海で見る骨董家具の多くは山西から来ている。 |
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| *寧波(涌式)家具 | |
| 主な特徴として、表面に玉器の象嵌が施されている。 | |
これら以外にも中国には多くの漆家具がある。揚州、江蘇の家具の中には、厚く灰漆が塗られ、その上に彫刻が施されたものもある。福州の脱胎漆器は、その技法の為にとても軽い。北京で清代に生まれた漆器家具を彫漆家具、と呼ぶ。家具に厚く漆を塗り、そこに彫刻等を施す。紅色の彫漆を剔紅、黒色を剔黒、と言う。殆どは小さな蓋付きの入れ物に、この技法が使われている。去年、香港のオークションで、30cmの果物かごが2,800万人民元で取引された。 |
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明宣徳年間に、当時の最高の技術で作られた漆器が日本の皇室に贈られ、現在も日本の博物館にある。中国の漆器は、5,000年以上の歴史を持つ。木から採取されたままの漆は生漆と呼ばれ、加工が加えられると熟漆と呼ばれる。熟漆には顔料を加える事も出来る。大部分の漆は、亜熱帯の広東に生育しているので広東漆と呼ばれ、中国特有なので国漆とも呼ばれ、また民間では大漆の名前もある。漆は防脱落防高温効果がある |
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この為、中国家具には、木目の見えるものと、漆が塗られたものとの二種がある。民国時代に入り、西洋の家具が中国に入ってくるようになり、中国の家具にも変化が現れた。広東家具は西洋の影響を受けてはいるが、清代家具は中国家具の構造を持つ。 |
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| *海派家具(民国期に上海で生まれた新式民家家具) | |
民国期に入り、家具製作工芸の西洋の影響を受け、その最も重要な大都市が上海。これを、海派家具と呼ぶ。建築物の変化が家具製作にも影響を与え、全面的な西洋化が起こった。四合院はその面積が大きいが、民国期に入り面積の狭い部屋が造られるようになる。この時期、家具製作には紅木と柚木が使用された。紅木は、その切り口のすっぱい薫りから、酸子木とも呼ばれる。民国期には、新式家具の外、大量の模造家具も造られた。当時、主な技術者は温州、常州、蘇州から来ていたので、それらの家具は清代を真似て造られていた。 |
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| 中国の骨董家具は民国以降姿を消す。明代、明式、倣明式家具の概念の区別をはっきりとつける必要がある。"明代"は、明朝生産の家具。"明式"は、明朝と清朝初期生産の家具。"倣明式"は、以後の模倣品。 | |
| 歴史的に言って、皇族が使用した硬木は少量で、多くは田舎で使われている。田舎の家具には、修漆が施されているものと、施されていないものとがある。殆どが、江南に育つ欅木が使用されている。欅木は薄い黄色から灰色で、木目は淡い。木目がはっきりとしていて、とても美しい。私達の見る多くの骨董家具は、欅木で造られている。北方では、欅木と似た楡木が多く使用された。欅木の外にも、楠木が珍重された。これは、四川、雲南、貴州が産地で、四川の木材は長江を使って江蘇まで運ばれた為、江蘇では楠木の家具が多く作られた。楠木は、触った触感がとても良く、木も大きく成長し、家具製作後の狂いも少ないので大型家具の多くが楠木で造られている。最大の楠木は60m以上にもなり、最高の楠木は金?楠木と呼ばれる。感触が良いので、漆は施されない。 | |
| *田舎家具(白木家具、民俗的な雰囲気が濃く、洗礼されていない) | |
民間では、銀杏木、白木が家具に使われた。白木は塗料を塗る必要があるので、これらを白木家具と呼ぶ。北京では、柴木家具と呼ばれる。装飾として収集している人も多い。その外にも、彫刻の美しい門、窓、等を装飾品にしたり、田舎家具を改造して芸術品としても扱っている。 |
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第三回「中国骨董家具分類」
| ※ | この中国骨董家具講座は、2002年秋に上海文化班による講座内容を編集まとめたものです。 |
| 中国骨董家具4種:客間、書斎、閨房、寝室 | ||
| 1. 客間家具 太師椅、羅漢床等・・・主に庭園邸宅、詩人宅で使用 | ||
骨董家具で最も価値がある。装飾用と実用家具とに分けられる。 江南庭園邸宅では、屏風等は装飾用、また、太師椅、羅漢床は実用品として使用された。 これらの特徴は、比較的大型で豪華、これは使用者の身分を表している。 現在、骨董市場でこれら客間家具の取引が一番大きい。 |
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| 2. 書斎家具 書棚、博古架等・・・文化人の家具 | ||
書、画、琴、将棋の際に使用される。客間家具ほど大きくないが、家具の中で一番凝った造りがされている。文化の香りが濃い。木材、装飾技術も中国で最高が使われている。 現代の家具として適している為、市場が大きい。 |
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| 3. 閏房家具 琴卓、花器、湘妃蛇等・・・お金持ちのお嬢様の家具 | ||
文章を書く時、絵を描く時、琴を弾く時、刺繍をする時に使われる。造形が美しく、精巧に出来ている。 骨董家具の中で、数が少ない。 |
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| 4. 寝室家具 床、棚、五斗棚等 | ||
家族以外が立ち入らない場所なので、前三種類ほど精巧に造られていない。皇帝、貴族以外の家具は、一般的な木材を使って造られた。 ベット、テーブル、椅子の種類があるが、市場での取引は盛んではない。 コレクターも少なく、芸術的価値の比較的小さい。 |
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第四回「中国骨董家具木材」
| ※ | この中国骨董家具講座は、2002年秋に上海文化班による講座内容を編集まとめたものです。 |
| 四大分類 | |
| 1. 黄:花梨木 | |
産地は海南。タイ、ビルマにも分布する。木質は緻密であるが、肌目はやや荒い心材は暗紫色から暗褐色であるが、日を経るにしたがって、暗色になる辺材は灰白色。古い黄花梨は生長期間が長く、木目が詰っていればいるほど良い。光沢があって、強勒で硬い。加工性と仕上りはよく、磨くと光沢が出て、美しくきれい。 |
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| 2. 黒:紫檀木・・・花梨木、紫檀木が中国では最も貴重な木材 | |
インド、インドネシア、ミャンマーに分布する。心材は褐色・金褐色・赤褐色。緻密で光沢があり、加工性と仕上りはよく、耐朽性も高い。現在使用されている多くの紫檀はアフリカから輸入されている。アフリカは雨が多く、太陽光線も充分なため、大木が多い。最高の紫檀は紫色のもの、紫が更に黒い色を発していた。鋸で切り、その切り口を綿で擦ると綿が紫色になった。この為、紫檀と呼ばれる。 |
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| 3. 紅:紅木・・・・17世紀以降家具に使用された | |
紅木とは中国家具に使用されている木材の総称のことで、日本では唐木と呼ばれています。遣唐使が唐の国より持ち込んで、唐木(カラキ)と呼ばれ珍重された。紅木はインド・東南アジアなどの熱帯・亜熱帯産で、硬質で木目が美しく、その香は虫を駆逐するといった特徴があり、数世紀以来中国家具制作に用いられてきました。 |
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| 4. 白:白木 | |
白木は漆を施すものと施さない物とに分けられる。通常は、漆を塗らない家具の方が、漆を塗る家具よりも上等。木目を見て判断するので、家具を選ぶときは注意が必要。一般的に漆の塗ってある家具の工芸は技術が低い。 |
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